私がお世話になっている上智大学グリーフケア研究所の元所長 島薗 進先生が出演されているということで、ヒューマントラストシネマ有楽町で上映されている「グリーフケアの時代に」の映画を観てきました。
グリーフとは「悲嘆」という意味です。グリーフケアとは、さまざまな「喪失」の体験に伴う悲嘆をケアしていく動きのことです。大切な人やペットの喪失のほか、財産・仕事の喪失、いじめやハラスメントによる自尊心の喪失など具体的な喪失のある体験のほか、喪失そのものが不確実な「あいまいな喪失」、たとえば原発事故で故郷に帰れない、別れはないものの認知症で関係性を失うなどの体験も対象とします。
人と人との関係性が希薄になっている現代社会だからこそ、大切な事だと思います。

グリーフとは、悲嘆、深い悲しみのこと。
もしもあなたが大切な存在を失ってしまったら・・・そのとき、どうしますか?

喪失(グリーフ)を受けた人々と心のケアを行う人々の姿を通し、悲嘆に暮れる人が立ち直れるよう支援する「グリーフケア」の必要性を説いたドキュメンタリー。

グリーフケアに取り組む人々を中心に、小学校児童殺傷事件で子どもを失った家族、東日本大震災で喪失を受けた人々の心を介護する僧侶、我が子を病気で突然失った家族、大病を抱える中で夫の自死を目の当たりにした女性などを取材。大きすぎる悲嘆をくぐり抜けた人たちの声に耳を傾け、共有し、承認することの大切さを訴えるとともに、今日の社会でグリーフケアが求められている理由を様々な視点から解き明かしていく。

©2023「グリーフケアの時代に」製作委員会